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「投資の勉強を始めたいけど、何から読めばいいか分からない」「おすすめ本を調べるたびに冊数が多すぎて、結局1冊も買わずに終わってしまう」——これから投資を始める大学生・20代社会人によくある悩みです。
結論からお伝えすると、投資初心者がまず読むべきは『バビロン大富豪の教え』『敗者のゲーム』『金持ち父さん貧乏父さん』の定番3冊です。
僕(いーと)は19歳で投資を始めて投資歴3年。新NISAでのインデックス投資(毎月4万円積立)に加えて、米国個別株にも挑戦しています。この3年で読んだお金・投資の本は30冊以上。その中から「本当に役立った6冊だけ」を、基礎3冊+理解を深める3冊に分け、読む順番つきで紹介します。すべて僕自身が読了済みなので、リアルな感想と「どう活かしたか」も添えました。

この記事を読み終わる頃には、次に読むべき1冊がはっきり決まり、「積ん読」で終わらない投資の勉強をスタートできますよ。
まずはここから!投資の基礎を固めるおすすめ3冊

最初に紹介するのは、投資の”土台”を作る定番の3冊です。①→②→③の順番どおりに読めば、「お金の貯め方→増やし方の最適解→お金への考え方」が一直線につながる構成になっています。
①バビロン大富豪の教え|貯める・守るの原理原則
結論、投資を始める前の最初の1冊目は『バビロン大富豪の教え』一択です。
なぜなら、投資には「元手」が必要で、元手を作る貯蓄の習慣がなければ、どんな投資テクニックも机上の空論で終わってしまうからです。
本書は約100年前(1926年)にジョージ・S・クレイソンが書いた寓話で、「収入の10分の1を貯め続ける」「貯めたお金に働かせる」「危険から資産を堅く守る」といった、現代でもそのまま通用する原理原則が古代バビロニアの物語として描かれています。1〜2時間でサクッと読める漫画版(文響社・2019年)もおすすめです。
✍️ 【いーとのメモ】
- 刺さった教え:本書内では「黄金に愛される7つの道具」と紹介されている、資産を形成するための7つの原則です。「収入の一部を貯金する」「貯めたお金に働いてもらう」「自身を最大の資本とする」など、資産形成を成功させるための基本原則が学べました。資産形成のスタートにこれ以上適した本はないでしょう。
- 読んだあとに変えた貯蓄・家計の習慣:毎月4万円を貯金に回すようにしました。余った額を貯金するのではなく、最初に貯金分を引きました。
“増やす”の前に”貯める・守る”の型を作ってくれるのがこの本。投資の勉強はここから始めましょう。
- 著者:ジョージ・S・クレイソン(漫画版:坂野旭 作画/大橋弘祐 脚本、文響社)
- こんな人におすすめ:貯金がなかなか続かない人、資産形成の1冊目を探している人
②敗者のゲーム|インデックス投資の理論的支柱
「市場に勝とうとしないこと」こそ個人投資家の最適解だと教えてくれるのが『敗者のゲーム』です。
理由はシンプルで、プロでも市場平均に勝ち続けるのはきわめて難しいという事実が、データで繰り返し示されているからです。
実際、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの調査(SPIVA米国スコアカード)では、15年間で米国大型株アクティブファンドの約9割がS&P500指数を下回りました(過去実績であり、将来の成果を保証するものではありません)。著者チャールズ・エリスはこの状況をアマチュアのテニスにたとえ、攻めて自滅する「敗者のゲーム」ではミスをしない側=市場平均に淡々と乗る側が報われると説きます。さらに、相場の急上昇日「稲妻が輝く瞬間」は誰にも予測できないため、売買を繰り返さず市場に居続けることが重要だと学べます。
✍️ 【いーとのメモ】
- 読んだ後で、インデックス投資への考え方がどう変わったか:インデックス投資がさらに魅力的になった。
- 刺さったフレーズとその理由:タイトルでもある投資は「敗者のゲーム」である。プロがひしめく現代の市場では、自らエースを狙う行動がミス(損失)を生みます。勝とうとするのではなく、ミスをいかに減らすかが勝敗を分ける。また、「投資とは、他人を負かすゲームではない」という言葉も印象的です。投資の本質は、市場や他人に勝つことではありません。自分自身の長期的な財務目標を達成することこそが真の目的です。他人の運用成績を見て嫉妬するのは健康的ではないと学びました。
インデックス投資を「なんとなく」ではなく「理屈で納得して」始めたい人の必読書です。インデックス投資の仕組みと始め方はインデックス投資の解説記事で詳しくまとめています。

- 著者:チャールズ・エリス(鹿毛雄二・鹿毛房子 訳、日本経済新聞出版/原著第8版・2022年)
- こんな人におすすめ:インデックス投資を始めるか迷っている人、他人の意見でなくデータで納得したい人
③金持ち父さん貧乏父さん|「資産と負債」の違いがわかる
この本の最大の価値は、「資産と負債の違い」というお金の設計図が手に入ることです。
なぜなら、経済的に自由になれるかどうかは収入の多さではなく、「お金を生む資産を持っているか」で決まるからです。
著者ロバート・キヨサキの定義はきわめてシンプルで、「資産はあなたのポケットにお金を入れてくれるもの、負債はポケットからお金を抜いていくもの」。働いても支出が増え続けて楽にならない「ラットレース」から抜け出すには、株式や投資信託のような”資産の側”にお金を回す必要があります。なお、本書の知名度を悪用した高額セミナーやマルチ商法の勧誘も存在するので、学ぶのは本の中身だけで十分という点には注意してください。
✍️ 【いーとのメモ】
- 強く印象に残った部分:やはり、「資産は私のポケットにお金を入れてくれる、負債は私のポケットからお金を奪っていく」というフレーズが印象的です。自分が資産を買っているのか、負債を買っているのかを理解することがどれだけ大切かをこの本から学びました。本人は資産を買っているつもりでも、じつはそれは負債を買っているという悲しい状態にならないようにしようと強く決めました。
「そもそもなぜ投資をするのか」という目的を改めて腹落ちさせてくれる1冊。投資マインドはこの本で固まります。
- 著者:ロバート・キヨサキ(白根美保子 訳、筑摩書房/改訂版・2013年)
- こんな人におすすめ:「貯金だけで十分では?」とまだ思っている人、投資の目的が曖昧な人
番外編:活字が苦手なら「両学長 リベラルアーツ大学」もアリ
どうしても本が続かないなら、YouTubeチャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」から入るのもおすすめです。
なぜなら、無料の動画コンテンツなので挫折しにくく、「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」というお金の全体像を体系的に学べるからです。
チャンネル登録者数は約1,000万人(2026年7月時点)と、お金系では日本最大級。特に新NISAやインデックス投資の解説動画は、本で学んだ内容の復習にもぴったりです。じっくり読みたい人には書籍版『本当の自由を手に入れる お金の大学』もあります。
僕はお金・投資に関しては書籍とこの両学長から学びました。非常にわかりやすく幅広いお金の知識を学ぶことができます。
また、新NISAの仕組みと始め方は新NISAの解説記事でもまとめています。


いーとおすすめ!投資への理解を深める3冊


ここからは、基礎3冊を読み終えた人向けに、僕のバイブルと呼べる3冊を紹介します。個別株投資に興味がある人や、インデックス投資を”信じて続ける力”がほしい人にこそ読んでほしいラインナップです。
④賢明なる投資家|バフェットの師に学ぶバリュー投資の原点
個別株投資に踏み出すなら、まず読むべきは『賢明なる投資家』です。
投資の神様、ウォーレン・バフェットが「これまで投資について書かれた本の中で最高」と評した、バリュー投資の原点です。著者ベンジャミン・グレアムは、バフェットの師にあたる人物です。
学びの核は2つあります。1つ目は、気まぐれに高値と安値を提示してくる「ミスター・マーケット」の寓話。株価の上下ではなく企業の価値そのものを見るという姿勢が身につきます。2つ目は、企業価値より十分安く買うことでリスクを抑える「安全域(マージン・オブ・セーフティ)」の考え方。600ページ超と重厚なので、基礎3冊を終えてから挑むのがおすすめです。
✍️ 【いーとのメモ】
株価とは、「将来その企業が生みだす現金総額の現在価値」という定義に思わず膝を打ちました。その企業の株が割高なのか割安なのかを判断するためには、その企業がどれくらい現金を生み出していて、将来も継続できるかを考えます。ROEやPBRなどの株価指標も大事ですが、まず企業の財務状況を見て、考えることが賢明なる投資家の第一歩と言えるでしょう。
また、本書の中では防衛的な投資家(=つまり我々一般の人々)は、「収益性が高く、財務状況も良好な重要な企業に限定して買う」とグレアムは説いています。そして現代では、この原則はインデックスファンドを買うことで達成できます。「個別株投資に関する本なのに、結局インデックス投資かよ!」と思う方もいるかも知れませんが、それだけインデックス投資は素晴らしい発明だと言えるでしょう。
「投機」ではなく「投資」をしたい人が一度は通るべき古典と言えます。
- 著者:ベンジャミン・グレアム(パンローリング・ウィザードブックシリーズ)
- こんな人におすすめ:個別株を始めたい人、株価の上下に一喜一憂したくない人
『賢明なる投資家』については以下の記事でも紹介しています
⑤千年投資の公理|「経済的な堀」で強い企業を見抜く
投資の神様、ウォーレン・バフェットが提唱する「経済的な堀(エコノミックモート)」という考え方について学べる本です。『千年投資の公理』を読むと、長期で勝ち続ける企業を見抜く「ものさし」が手に入ります。
理由は、本書が「経済的な堀(エコノミックモート)」という競争優位の考え方を、誰でも使える4つの型に整理してくれているからです。
具体的には、①無形資産(ブランド・特許・行政認可)、②顧客の乗り換えコスト、③ネットワーク効果、④コストの優位性の4つ。実は「優れた製品」や「大きなマーケットシェアを持っている」だけでは経済的堀を築いている、とは言えないのです。著者パット・ドーシーは米モーニングスターで株式リサーチ部門のディレクターを務めた人物で、副題の「売られ過ぎの優良企業を買う」という一言に本書のエッセンスが凝縮されています。
✍️ 【いーとのメモ】
- 僕はこの本を読んだ後、米国企業の決算書(10−K)を読む際に、その企業は「堀(モート)」を持っているのかを非常に意識するようになりました。また堀があるのかだけでなく、「その堀は長く保つことができるのか」という部分まで考えるようになりました。企業分析の視点が大きく変わった1冊です。
- 「堀」の考え方で実際に分析してみた銘柄・業界:この本を読んだ直後、クレジットカードの国際ブランドとして有名なVisa、Mastercard、アメリカン・エキスプレスの3社を分析しました。3社に共通しているのは堀の1つ「ネットワーク効果」を有していること。そのカード会員が増えれば加盟店にとって受け入れる価値が増し、 加盟店が増えれば消費者にとってカードの利便性が増す。この好循環(フライホイール)が回り続けることで、 後発が同等の規模に追いつくことは極めて難しくなります。
- この本を読んで買う/見送るの判断が変わった経験:アメリカン・エキスプレスの株を取得しました。上でも述べたことに加え、アメリカン・エキスプレスはさらに深い堀を持っている、と判断したからです。詳しい分析は以下の記事からチェック↓
「なんとなく好きな企業」ではなく「構造的に強い企業」へ投資したい人におすすめの1冊です。
- 著者:パット・ドーシー(パンローリング・ウィザードブックシリーズ)
- こんな人におすすめ:個別株の銘柄選びに”軸”がほしい人、決算書の数字だけでは物足りない人
⑥TRILLIONS(トリリオンズ)|インデックスファンド誕生の物語
『TRILLIONS』は、インデックス投資を「続ける自信」をくれる一冊です。
なぜなら、いま僕たちが当たり前に積み立てているインデックスファンドが、どれほどの批判と失敗を乗り越えて生まれたかを知ると、日々の値動きに動じにくくなるからです。
本書はフィナンシャル・タイムズ紙の記者ロビン・ウィグルスワースによるノンフィクションです。1976年、バンガード創業者のジャック・ボーグルが世界初の個人向けインデックスファンドを世に出した際、ウォール街から「ボーグルの愚行」と嘲笑された——そんな教科書では学べない人間ドラマが詰まっています(日本語版は日本経済新聞出版・2024年)。
✍️ 【いーとのメモ】
- 読了後、毎月の積立に対する気持ちがどう変わったか:当たり前に毎月積み立てていたインデックスファンドが茨の道を経てできたことを初めて知りました。これほどの発明品が僕たち一般人でも低コストで買うことができるような素晴らしい時代を生きていることに感謝したい気持ちです。なによりインデックスファンドの握力がさらに高まった気がします。あなたもこの本を読めば、インデックスファンド革命を起こした人物たちやこの時代に生まれたことに感謝が止まらなくなるでしょう!
???「感謝するぜ インデックスファンドと出会えた これまでの全てに!!!」
インデックス投資の理屈は『敗者のゲーム』で、歴史はこの本で。両輪がそろうと、インデックス投資への納得感が完成します。この2冊を読み終えたあなたのインデックスファンドの握力は、きっと非常に高く、ゴリラをも超えているでしょう。
- 著者:ロビン・ウィグルスワース(貫井佳子 訳、日本経済新聞出版)
- こんな人におすすめ:積立を始めたものの下落のたびに不安になる人、物語として楽しく学びたい人
投資初心者の本選びでよくある質問【Q&A】


最後に、投資本選びでよくいただく質問にまとめて答えます。
ひとつだけ注意点があります。「全部読んでから始めよう」だけは避けてください。
たとえば月3万円・年利5%(月次複利)の積立なら、スタートが1年遅れるだけで
30年後の資産は約2,497万円→約2,340万円と、約150万円少なくなる計算です。
①を読み終えたら、その週のうちに新NISAの少額積立まで進みましょう。
まとめ:まずは1冊読んで、少額投資への一歩を踏み出そう


最後に、この記事で紹介した6冊を振り返ります。
- 1冊目は『バビロン大富豪の教え』:「収入の10分の1を貯める」など、貯める・守るの原理原則が物語形式でわかる
- 『敗者のゲーム』でインデックス投資に理屈から納得:15年間で米国大型株アクティブファンドの約9割が指数に負けた(SPIVA・過去実績)という事実は強烈
- 『金持ち父さん貧乏父さん』で投資の目的が固まる:資産と負債の違いを知れば、お金の使い方が変わる
- 個別株に進むなら『賢明なる投資家』と『千年投資の公理』:安全域と経済的な堀という、時代が変わっても錆びない2つの武器
- 『TRILLIONS』で歴史を知れば積立を続ける自信がつく:インデックスファンド誕生の物語は下落相場のお守りになる
- 『TRILLIONS』で歴史を知れば積立を続ける自信がつく:インデックスファンド誕生の物語は下落相場のお守りになる
| 読む順番 | 書名 | 学べること | こんな人に |
|---|---|---|---|
| ① | バビロン大富豪の教え | 貯める・守るの原理原則 | 1冊目を探している人 |
| ② | 敗者のゲーム | インデックス投資の理論 | データで納得したい人 |
| ③ | 金持ち父さん貧乏父さん | 資産と負債の違い | 投資の目的が曖昧な人 |
| 番外編 | 両学長 リベラルアーツ大学(YouTube) | お金の全体像 | 活字が苦手な人 |
| ④ | 賢明なる投資家 | 安全域・ミスター・マーケット | 個別株を始めたい人 |
| ⑤ | 千年投資の公理 | 経済的な堀(4つの型) | 銘柄選びに軸がほしい人 |
| ⑥ | TRILLIONS | インデックスファンドの歴史 | 積立を続ける自信がほしい人 |
本は読んだだけでは、資産を1円も増やしてくれません。1冊読み終えたら、新NISAでの少額積立という「実践」とセットにすることで、学びは初めてリターンに変わります。
まずは今日、①「バビロン大富豪の教え」の1冊をポチるところから始めましょう。






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